私たちシニア世代にとって、車の運転が不安になってきたり、病院までの距離が遠かったりすると、通院がだんだんと負担になってきますよね。
そんなとき、最近テレビでよく見るCMで便利に感じるのが「オンライン診療」です。
一日何本もないバス移動での診察は心理的にとても負担が大きいですからね。
最近はスマホやタブレットで医師の診察が受けられる時代になりました。
だからパソコンやスマホなどはよく触れていて、オンライン診療に備えています。
今回は、私と同じように田舎で暮らすシニアの方が、オンライン診療を始める前に知っておきたいメリット・デメリットや注意点をまとめました。
【オンライン診療とは】
スマートフォンやパソコンを通じて、医師と画面越しに診察を受ける仕組みです。
症状の相談、薬の処方、再診などが自宅にいながら可能になります。
厚生労働省の指導のもと、2020年以降、特に高齢者に向けた普及が進んでいます。
【メリット】
- 通院の負担が減る
雪道や坂道の多い地域では、病院へ行くだけで一苦労。自宅で診察が受けられるのは本当に助かります。 - 待ち時間が短くて済む
病院で長時間待つこともなく、自分の診察時間に合わせて受けられるので体力的にもラクです。 - 感染リスクを避けられる
コロナやインフルエンザが流行っている時期も、人混みに行かずに済み安心です。 - 慢性疾患の再診に最適
高血圧や糖尿病など、毎月の通院で同じ内容の診察を受けている方には特に向いています。 - 薬が自宅に届くサービスもある
処方された薬を薬局から自宅へ配送してくれるサービスを利用できるケースもあります。
【デメリット】
- 初診では受けられないことが多い
オンライン診療は「再診」が基本です。初めての診察は直接病院に行く必要があります。 - スマートフォンやタブレット操作が必要
操作が不慣れだと、アプリのダウンロードやカメラの使い方でつまずくことも。 - 診療対象が限られる
聴診器で胸の音を聞いたり、血液検査をしたりするような診察には向きません。 - 通信環境に左右される
Wi-Fiや電波状況が悪いと、音声や映像が乱れることがあります。 - すべての病院が対応しているわけではない
かかりつけの病院がオンライン診療に対応していない場合もあります。
【オンライン診療を始める前の注意点】
- かかりつけ医に相談をする
まずはいつもの病院で「オンライン診療に対応していますか?」と聞いてみましょう。 - 使う機器を整える
スマホかタブレット、安定したネット回線が必要です。家族や近所の人に設定を手伝ってもらうのも良いでしょう。 - 診療予約と支払い方法の確認
オンライン診療は、事前予約やクレジットカード払い、または銀行振込に対応している場合が多いです。 - アプリの操作練習をしておく
多くの病院が「CLINICS」や「curon(クロン)」などのアプリを使っています。早めにダウンロードして操作に慣れておきましょう。 - 薬の受け取り方法を確認
薬が「郵送される」のか「薬局に取りに行く」のかは、病院ごとに異なります。
【まとめ】
田舎暮らしの私たちシニアにとって、オンライン診療は「通院のストレスを減らしながら医療を受ける」新しい手段です。ただし、スマホ操作や病院側の対応状況など、事前に確認すべきこともあります。
最初はちょっと戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえばとても便利。健康を守るための新しい選択肢として、前向きに検討してみませんか?

【オンライン診療の基本的な流れ】
- かかりつけ医・病院を探す(または相談する)
・まずは、いつも通っている病院がオンライン診療に対応しているか確認します。
・対応していない場合は、オンライン診療に対応しているクリニックをネット検索(例:「CLINICS」や「curon」で探す)して選びます。 - 専用アプリやサービスに登録する
・病院によっては、CLINICS(クリニクス)、curon(クロン)、LINEドクターなどのアプリを使います。
・アプリをスマホにインストールして、名前・生年月日・住所・保険証の写真などを登録します。
※家族に手伝ってもらってもOKです。 - 診察予約をする
・希望の病院を選び、空いている日時を選んで予約します。
・診療内容や症状を入力して送信します。
・一部の病院では予約時にクレジットカードなどの支払い情報も入力します。 - 診察当日:オンライン診療を受ける
・予約時間になったらアプリを開いて待機します。
・画面越しに医師と話し、症状を説明します。
・必要に応じて、薬の処方やアドバイスを受けられます。 - 診療費の支払い
・クレジットカード決済が一般的です。
・一部の病院では後払いもあります。領収書はデータまたは郵送で届きます。 - 薬の受け取り
・薬局に取りに行くか、自宅に配送されるかを選べます(病院によって異なります)。
・薬剤師と電話やアプリで説明を受ける「服薬指導」もあります。
【ポイント】
・初診は対面が原則ですが、特例でオンライン初診ができるケースもあります(特に高齢者の場合は対応病院が増えています)。
・わからないことは病院の電話窓口に遠慮せず相談しましょう。
・家族や周囲の人に最初だけサポートしてもらうのがおすすめです。
【初診からオンライン診療を受けられるケース】
1. 国の特例措置により初診が可能な場合
2020年の新型コロナウイルス対策として、一定の条件下で初診からのオンライン診療が特例で認められるようになりました。この措置はその後、段階的に制度化されてきており、現在も多くの医療機関で初診から対応しています。
2. こんな場合に可能です
・軽症の風邪や慢性疾患の相談
・心療内科・メンタル相談(うつ、不安症状など)
・生活習慣病(高血圧、糖尿病など)の予備診断
・AGA、ED、アレルギーなど対面診察が不要な症状
3. こういった対応が必要です
・本人確認(顔つきの身分証明書)
・詳細な問診票の記入
・医師が「対面診療が必要」と判断した場合は、受診を促されることもあります
【オンライン初診を行っている代表的なサービス】
サービス名 | 特徴 |
---|---|
CLINICS | 対応病院多数。再診だけでなく初診対応も増加中。 |
curon(クロン) | 全国に提携クリニック多数。薬配送にも対応。 |
LINEドクター | LINEアプリ上で完結。シニアにも比較的わかりやすい。 |
【注意点】
- すべての病院で初診対応しているわけではありません。 病院・診療科によって異なるので事前確認が必要です。
- 一部の薬(睡眠薬・麻薬系・向精神薬など)は処方できません。
- 緊急性のある症状、発熱や呼吸困難、意識障害などはオンライン初診には不向きです。
【まとめ】
田舎にお住まいのシニアの方にとって、通院の負担を減らす「オンライン初診」は非常にありがたい選択肢です。ただし、受け入れている医療機関を事前に調べ、必要な準備(アプリのインストール、本人確認書類の用意など)をしておくことが大切です。

【初診から可能なオンライン診療クリニックの例(2025年時点)】
クリニック名 | 特徴 | 対応サービス |
---|---|---|
Medically(メディクリ) | 生活習慣病・皮膚科・泌尿器科など幅広く初診OK | 専用サイトから直接登録・診察可 |
SOKUYAKU(ソクヤク) | 15分以内で診察、当日薬配送も可能 | 専用アプリ使用(スマホ向け) |
LINEドクター | LINEアプリから簡単予約・診療 | LINE内で完結。初診対応クリニックも多数 |
CLINICS(クリニクス) | 全国のクリニックと提携、豊富な診療科目 | アプリまたはWebで利用可。薬配送あり |
curon(クロン) | 糖尿病や高血圧などの慢性疾患に強い | アプリで予約・診察・薬配送に対応 |
※サービス内容は変更される可能性がありますので、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
【登録サポートの手順(例:CLINICSを使う場合)】
ステップ1:アプリをダウンロード
スマホの「App Store」や「Google Play」で「CLINICS」と検索 → アプリをインストール
ステップ2:会員登録
- メールアドレスを登録し、届いたメールで本人確認
- 名前・生年月日・住所・電話番号を入力
- 保険証の写真をアップロード
- クレジットカード情報を登録(診療費の支払い用)
ステップ3:病院を検索
・地域名や診療科目を入れて、自分に合った病院を探します
・「初診対応可」と書かれているか確認します
ステップ4:診察予約
・希望日時を選んで予約
・症状を簡単に入力し、医師に伝えるための問診を記入
ステップ5:診察当日
・時間になったらアプリを開いて待機
・医師と画面越しに会話して診察を受ける
ステップ6:薬の受け取り
・薬は自宅へ配送、または近くの薬局で受け取り
・薬剤師からの説明がある場合もあります(電話やビデオ通話で)
【サポートが必要なときは?】
・家族や近所の方に最初だけ操作を手伝ってもらうのもおすすめです
・各アプリには「使い方ガイド」や「電話サポート」があるので安心です
例:CLINICS → 0120-13-1540(平日9時~18時)
シニアになると自分のイメージ通りに自分の体が動いてくれなくなるときがあります。
田舎の公共交通機関は衰退の一途ですから、便利な移動は自家用車のみとなりました。
もっとオンライン診療できる対象が増えることを願っています。
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