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カピバラは「ぬいぐるみ」じゃない

カピバラ 生き物

長崎バイオパークに通いはじめて、もう十年以上になります。
その中で感じたことをこの記事に書きますが、動物の専門家ではなくただのおじさんなので
記事内容に間違いが含まれている可能性もあります。
記事内容で気になることがあったら検索等で調べて参考になさって下さい。m(_ _)m

動物の名前は正直なところ全部は覚えていないけれど、カピバラだけは私にとっても別格です。
あのどっしりとした体、とぼけた顔。
見ているだけで気持ちが緩むんですよね。
近くを通るだけで、なんだか深呼吸したくなる。そういう不思議な存在感があります。
カピバラの展示場ではベンチが有るので、ゆっくりと水分補給しながら眺めてみて下さい。

でも、子ども連れのご家族に来てほしくて、ひとつ先に言わせてください。

カピバラは体重40~70kgにもなる、れっきとした野生動物です。
世界最大のげっ歯類、つまりネズミの仲間でもあります。
見た目はのんびりしていて、口コミでも「全然逃げない」「おっとりしている」と書かれることが多い。それは本当のことです。

ただ、温厚=何をしても大丈夫、ではありません。

カピバラ同士が立ち上がって抱きついているように見えるとき、あの方たちはバトルしています。
結構血みどろの戦いになることが有るので、その場を離れて下さい。
70kg同士のバトルはとても危険度が高いですので、スタッフさんも止めることはできません。

これだけは、お子さんと一緒に来る前に、ぜひ覚えておいてください。
カピバラの前では大声を出したり走ったりしないで下さい。
私たちも周りの人が突然大声だして暴れたら、パニックになって逃げたくなりますよね?
そして、動物の顔の前にいきなり手を出すとエサと間違われて噛まれますよ。

何年かぶりに赤ちゃんが生まれました。
カピバラの赤ちゃんは大人のように毛が生えた状態で生まれます。
早く歩けたり走ったりできるようになるのも外敵が多い野生で暮らす動物だからでしょう。
2025/11/17に3匹生まれました。
2026/1/1に4匹生まれました。
2026/1/1生まれの1匹は障害を持って生まれ、残念ながら亡くなりました。
現在長崎バイオパークのカピバラの子どもたちは6匹です。
ときには場所取りで大人に勝つ子もいるほど成長していますので、見に行ってあげてね。

カピバラってどんな動物?

ふれあい方を話す前に、少しだけカピバラの生態に触れておきます。
知っておくと、接し方の理由が納得できます。

カピバラは南アメリカ原産で、モルモットやマーラの仲間です。
名前の由来は「水辺の草を食べるもの」です、本来は川や湖のそばで暮らしていて、泳ぎも得意です。群れで生活する社会的な動物で、仲間同士で寄り添ったり、一緒に昼寝したりする姿が長崎バイオパークでも日常的に見られます。

そして、実はかなり歯が鋭いです。前歯は一生伸び続け、硬い草や木をかじるためのものです。
ときには歯を削るためか、小石をガリガリとかじっっている音を聞くこともできます。
普段は非常に温厚ですが、野生動物であることには変わりありません。
口元に手を近づける行為は、避けた方が無難ですので私もやりません。

こうした生態を知っておくだけで、ふれあいの質がぐっと変わります。


YouTubeでも公開しています
カピバラ 2025 11 28

子どもに伝えてほしい3つのこと

① 走って近づかない

カピバラは驚くと急に動き、走るときもありますが、生まれて1週間の赤ちゃんでも走って逃げます。
走る速さは時速35kmほどなので人間よりも速いですし、泳ぎも得意です。
のんびりしているように見えても、突然の動きには反応します。特に小さなお子さんは、興奮して走り出してしまいがちですが、正面から勢いよく近づくのはNGです。

横からゆっくり、が基本です。「ゆっくり歩いて近づこうね」と、入場前にお子さんと約束しておくと安心です。


② 後ろから触らない

人間でも、突然背中を触られると驚きますよね。
カピバラも同じですから、見えていない方向から手が来ると、びっくりして逃げたり、
予期せぬ動きをすることがあります。

触れ合える動物には、最初自分の手の匂いを嗅いでもらってから触るクセがついてます。
ワンちゃん猫ちゃんと同じだと思います。
人間と違い動物は嗅覚が優れているのでニオイで人を識別していると感じます。

最初はできるだけカピバラの視界に入るように、横か斜め前からゆっくり近づきましょう。
触る前に、少し立ち止まって様子を見て落ち着いていたら、手の匂いを嗅いでもらいましょう。

③ 赤ちゃんを追いかけない

赤ちゃんカピバラはとにかく人気です。
小さくてふわふわしていて、追いかけたくなる気持ちはよくわかります。
でも追いかける行為はストレスになります。
人間に慣れるまでは、写真を撮るときも少し離れた場所から撮りたいですね。

向こうが近づいてくるのを待つ。
それがいちばんかわいい瞬間を引き出すコツでもあります。

こんなに小さな生後11日目でも、走ったりジャンプしたりして人間(私)から逃げていました。

絶対にやってはいけないこと

抱きつく

最もやってはいけない行動です。

カピバラはぬいぐるみではありません。
突然抱きつかれると、驚いて逃げたり、防御行動をとり噛みつくことがあります。
かわいいからこそ、距離感を大切にしてください。

口元に手を近づける

前の章でも触れましたが、カピバラの前歯はとても鋭いです。
生後2週間もすると笹の葉も食べているようです。もちろんお乳も飲みますよ。
生まれたときには、
毛も生えているし、歯も生えているし、爪もありますので、活動始めるのも早いです。
エサをもらう時以外は、顔の近くに手を差し出さないようにしましょう。
エサの時間などの食事中のカピバラに手を出すのも避けてください。

施設指定外のエサを与える

バイオパークでは、施設が用意したエサを購入してあげることができます。
それ以外のもの、特に人間の食べ物は絶対に与えないでください。
健康を害することがあります。
「ちょっとくらいなら」の甘えた考えが積み重なると、動物に深刻なダメージを与えることがあります。

生まれてすぐにハムハム時期が訪れますので、持ち込んだ物を与えてはいけません。
健康障害のもとになりますから、園内で売られているエサを与えましょう。

大声を出す・フラッシュ撮影

カピバラは聴覚の良い動物です。
近くで突然叫ぶと、強いストレスになります。
写真撮影の際はできるだけフラッシュをオフにして、静かに楽しんでください。

いちばん楽しい過ごし方

こちらから「触ろう」と頑張るより、同じ空間でゆっくり過ごすのがいちばんです。

ベンチに座ってぼんやりしていると、カピバラのほうからのっそり近づいてくることがあります。
その瞬間が、長崎バイオパークらしい体験だと、十年以上通ってきたわたしは思っています。
カピバラのペースに合わせているうちに、気づけばこちらも体の力が抜けてくる。そういう場所です。

子どもたちにも、その「待つ楽しさ」を味わってもらえたら嬉しいです。
急がなくていい。追いかけなくていい。ただそこにいるだけで、向こうから来てくれる。
そんな体験は、日常ではなかなかできません。

カピバラとの時間は、ゆっくり生きることを教えてもらえる時間でもあります。

長崎バイオパークは
伊豆シャボテン動物公園
埼玉県こども動物自然公園
那須どうぶつ王国
いしかわ動物園
と2015年から「カピバラの露天風呂協定」を締結しています。
以来、冬には「カピバラの長風呂対決」、夏には「カピバラのスイカ早食い対決」など、
交流イベントを開催しているようなので同じ時期に回ってみたいですね。

スイカの早食い時は競って食べるので、このときは触らないように離れて見ましょう。
カバさんもカピバラさんもスイカは大好きなんですね。私も大好きです。


シニアにいとっての旅は、
行きたいと思ったときがチャンスです
行きたいと思う気力が有るときに行きましょう


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