旅行先で疲れやすい理由が見える?血中酸素測定って何だろう
この妄想連載の記事は20記事を予定しています。
特にシニアの方に読んでいただきたいと思っています。
もしも夫婦でスマートウォッチを買ったとしたら、こんなことが起きるかもしれません。
高原の温泉地に到着した夕方、夫がなんとなくぼんやりした顔で椅子に座っています。
「なんか今日は妙に疲れた気がするな。歩いた距離はたいしたことないのに」
妻がスマートウォッチの画面を見て、首をかしげました。
「血中酸素レベルって項目があるわ。95って出てるけど、これって何かしら」
聞き慣れない言葉ですが、実は体の状態をあらわす大切な数字のひとつです。
血中酸素レベルって、そもそも何ですか?
血中酸素レベルとは、血液の中にどのくらい酸素が含まれているかをパーセントで表した数字です。
医療の現場では血中酸素飽和度とも呼ばれ、SpO2という表記で目にすることもあります。
私たちの体は、呼吸で取り込んだ酸素を血液に乗せて全身に届けています。
この酸素の運搬がうまくいっているかどうかを示すのが、この数字です。
健康な状態であれば、おおむね96から100パーセントの範囲に収まっています。
どうやって測っているの?
血を採るわけでも、針を刺すわけでもありません。スマートウォッチの裏側にある光を使って測っています。
赤い光と赤外線を皮膚の下に当てると、酸素をたくさん含んだ血液と少ない血液では光の吸収の仕方が異なります。
この違いをセンサーが読み取ることで、痛みなしに血中酸素レベルを推測しています。
測定には少し時間がかかることがあり、腕を動かさずじっとしている必要があります。
ゆっくり深呼吸しながら待つと、スムーズに測れることが多いです。
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高原や山の温泉地では数字が下がることがある
平地と比べて標高の高い場所では、空気中の酸素の量が少なくなります。
そのため、いつもと同じように体を動かしていても、体が酸素を取り込む量が少し減ることがあります。
これが、高原の温泉地や山の中の旅館に泊まったとき、なんとなく疲れやすかったり頭がぼんやりしたりする理由のひとつです。
夫が画面をのぞきながら言いました。
「なるほど、ここは標高が高いからか。体が正直に反応してるんだな」
妻がうなずきます。
「だから今日は無理しないで、温泉でゆっくりしましょうよ」
数字が、休む理由を教えてくれる。
そんな使い方もできます。
何パーセントになったら気をつければいい?
目安として、95パーセント以上であれば一般的に正常範囲とされています。
94パーセント以下が続くようであれば、体が十分な酸素を得られていない可能性があります。
旅先での一時的なものであれば、安静にして深呼吸を繰り返すと回復することが多いです。
ただし、90パーセントを下回るような状態が続く場合や、息苦しさや強いだるさを感じる場合は、
医療機関に相談することが大切です。
スマートウォッチの数字はあくまで目安です。
体の異変を感じたときの受診のきっかけとして活用するのが、もっとも賢い使い方です。
毎日の記録で気づけることがある
血中酸素レベルも、毎日続けて記録することで自分の体の傾向が見えてきます。
たとえば、睡眠中に血中酸素レベルが下がりやすい方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性を疑う
きっかけになることがあります。
いびきが気になっている方や、朝起きても疲れが取れないと感じている方には、特に参考になるかもしれません。
妻がお茶を入れながら言いました。
「毎晩測ってくれてるなら、何か気になることがあればすぐ先生に見せられるわね」
夫が少し頼もしそうな顔で答えます。
「なんとなく数字を見ているだけでも、体のことを考えるきっかけになるな」
まとめ
スマートウォッチの血中酸素レベル測定は、血液の中の酸素量をパーセントで教えてくれる機能です。
針も痛みも必要なく、手首に巻いたまま測れます。
旅先で疲れやすいときの理由がわかったり、毎日の体調管理のヒントになったりと、
静かに体を見守ってくれる機能のひとつです。
数字に振り回されず、体と向き合うきっかけとして気軽に使ってみてください。
次回は、消費カロリーを記録する機能についてお話しします。
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