「もし今、旅に出るならどこへ行こう。」
そんなことを考える時間は、実はとても豊かなひとときです。
慌ただしく働いていた頃には気づかなかった、“ゆっくり選ぶ楽しさ”があります。
今回の旅は、まだ出発しません。けれど心だけは少し先に別府へ向かわせてみましょう。
体力に合わせて、無理をしない。予定を詰め込まない。そんな大人の旅です。
気がつけば、もう湯けむりの向こうにいます。
2回目のシニアの妄想温泉旅行が始まります。
旅はまだ始まっていない。でも心はもう別府へ
妄想旅行の良いところは、疲れないことです。準備も移動もいりません。ただ想像するだけで、心がほどけていきます。
「次はどこへ行こうか」と考える時間は、未来を楽しみに変えてくれます。シニア世代の旅は、若い頃のように多くを回る必要はありません。ひとつの場所をゆっくり味わう。それだけで十分に贅沢なのです。
別府は、まさにそんな旅に似合う街です。
別府という街は、歩くだけで湯けむりに包まれる
別府温泉は、日本でも有数の源泉数を誇る温泉地として知られています。街を歩けば、あちこちから白い湯気が立ち上り、ほんのりと温泉の香りが漂います。
海と山に囲まれたこの土地には、不思議と心を落ち着かせる力があります。観光地でありながら、どこか生活の温度が感じられるのです。
急がなくていい。背伸びもしなくていい。
ただそこにいるだけで、旅が完成します。
朝は静かな露天風呂から始まる妄想
まだ少し空気がひんやりする朝。露天風呂に足を入れると、じんわりと温かさが広がります。
湯面の向こうには山の稜線。ゆらゆら揺れる湯気が、景色をやわらかく包みます。
誰も話していない静かな時間。聞こえるのはお湯の音だけ。
こんな朝を迎えられたなら、それだけで「来てよかった」と思えるでしょう。
シニアの旅は、この“何もしない時間”こそがいちばんの贅沢なのかもしれません。
昼はゆっくり、頑張らない旅を楽しむ
朝風呂のあとは、美味しい朝食をゆっくり味わいましょう。時間に追われない食事は、それだけでごちそうです。
もし外に出るなら、観光は一つか二つで十分。たとえば有名な地獄めぐりを一か所だけ訪ねるのもいいでしょう。全部見ようとしないことが、大人の余裕です。
海が見えるカフェでコーヒーを飲みながら、ただ景色を眺める。そんな過ごし方が、なぜか記憶に残ります。
若い頃の旅が「動」なら、これからの旅は「静」。
その心地よさに、きっと気づくはずです。
夜、もう一度湯に浸かりながら人生を思い出す
日が沈み、空気が少しだけ冷えてくる頃。もう一度、温泉へ。
今日一日を振り返りながら湯に浸かっていると、不思議とこれまでの人生まで思い出します。忙しかった日々、家族との時間、乗り越えてきた出来事。
そして、ふと思うのです。
「これからも、こんな旅を重ねていきたい」と。
温泉は、体だけでなく心まで温めてくれる場所なのですね。
妄想できた旅は、もう半分叶っている
ここまで想像できたなら、この旅はもう半分実現しています。
次にすることは、ほんの小さな一歩だけ。
「いつ行こうか」と考えてみることです。
旅は、思い立ったときが始まり。別府は、ゆったりとした時間を求める大人をやさしく迎えてくれる場所です。
もし今、旅に出るなら??
その行き先は、案外もう決まっているのかもしれません。




